レバレッジと有効建て玉の計算方法

みなさんレバレッジの計算は行っていますか?自分は当初レバレッジの計算なんて全く行っていませんでしたが、FXでピンチになる度にレバレッジ計算の重要性を思い知るようになりました。

なぜなら、建て玉を入れすぎて困窮(含み損)するようになったからです。これは、もしレバレッジ計算をしっかり行い、その上で入れる建て玉をしっかりと決めていれば防げた事態だったのです。

レバレッジの計算方法二つ

まずはレバレッジを計算してみましょう。計算方法は現在のレバレッジを求めるのか?それともレバレッジから使える証拠金額を求めるのかで変わってきますので、2通りご紹介します。

以下は現在のレバレッジを求めるための計算方法です。

レバレッジ =(現在の為替レート×取引数量)÷証拠金

ですのでドルが現在140円で、取引数量が100000(ドル)、証拠金が100万円の場合は、

(140 × 100000) ÷ 1000000 = 14。つまり以上の条件ではレバレッジ14倍ということになり、レバレッジが最大25倍の場合は、結構な金額を使っているということになります。しかし証拠金が1000万円ある場合は、

(140 × 100000) ÷ 10000000 = 1.4。となりますので、非常に堅実な取引と言えるでしょう。

次は、レバレッジを決めて取れるポジション数を求める場合の計算式です。

(レバレッジ × 証拠金) ÷現在の為替レート = 取れるポジション数ということになります。先ほどの例ですと、

(1.4 × 10000000) ÷ 140 = 100000。となることが分かります。最大レバレッジ(25倍)だとどうでしょうか?

(25 × 10000000) ÷ 140 = 1785714。くらいとなり、大体178万ドル分のポジションを取れることが分かります。しかし、これは買い(売り)すぎです。次に、レバレッジをどの程度に抑えるべきかの話をしましょう。

レバレッジをどのくらいに抑えるべきか論

この、レバレッジをどの程度に抑えるべきかについては諸説あるのですが、自分が読んだ書籍だと5~10%程度に留めておくのが良いというのが概ね結論のようです。

しかし私は、多く稼ぐためにはやはり多くのロットを入れる必要があるという考えから、この数字はやや少ないと思っています(堅実思考の方はもちろんOKです)。

とはいえ、これまで私は限界まで(いや限界以上に)突っ込んできましたが、それは絶対におすすめしません(当たり前か)!

そこで私が勧める最大レバレッジは、15倍というものです。15倍という数字はやや多いと思う方もいるかもしれませんが、より早く多く稼ぎたいという人の場合はこれくらいにしないと厳しいでしょう。

レバレッジ15倍とは、証拠金が100万円の場合、(15 × 1000000) ÷ 140 = 107142くらいになり、10万ドルは使えるということになります。

もちろん、この15倍を一気に使っていいよということではなく、少しずつ使用していくのですが、そのやり方についてはまた次の機会にお話致します(というかFX日記に書いていますので、そちらをお読みいただいた方が早いかもしれません)。

含み益・損によってコントロール

ただしこれは、現在の証拠金+損益で計算しなければいけません。したがって、含み益がある時は使える金額も多くなりますし、含み損がある時は使える金額も少なくなり、それにしたがって計算する必要があります。

以下に計算方法を示します。

(レバレッジ × (証拠金 + 現在の損益)) ÷現在の為替レート = 使える証拠金額

このため、増益している時は問題ないのですが、減益している時は建て玉が同じでもレバレッジがどんどん増えている状態ですので、注意しなくてはなりません。15倍だから大丈夫ではなく、金額によってはそのまま25倍を超えストップアラームが鳴ることはよくあることです。

しかし、ヘッジを入れてポジションを構成することによって、15倍程度ならかなり耐えられると思います。これはポジションの取り方にも依りますので、徐々に解説していきたいと思います。

買い・売り両方建てている場合は相殺する

余計なお世話かもしれませんが、レバレッジを計算する時に、買いポジションと売りポジションを両方持っている場合はそれらを足してはいけません。つまり買いPから売りPを引いてください。たとえば、

20000(買い) + 10000(売り) = 30000ではなく、20000(買い) - 10000(売り) = 10000(で計算する必要がある)となりますのでご注意ください。

このため、もし50000ドルまでポジションをもてる場合は、買いポジション80000、売りポジション30000であれば成立するのです。

逆に言えば、50000ドル買って20000ドル売っている場合は、あと20000ドル買えるということです。

少し複雑になりますが、この点も頭に入れてポジション取りをしていく必要があります。ですので、たとえば買いを入れたのにどんどん下がってしまいレバレッジが上がった場合は、ポジション構成を改変しなければいけません。この時、買いを解消する(損切り)という考えもありますが、私の場合は売りを入れて買いを相殺するという手法を採っています。

証拠金が増えたらレバレッジを落とす

レバレッジは15倍程度が良いのではないかという話をしましたが、これは証拠金がまだ少ない状態でのことです。当然のことながら、証拠金が増えれば増えるほど使える金額は多くなるわけなので、それほどレバレッジを効かせなくても多くの収益を得ることが出来るようになります。

このため、証拠金が一定以上増えたらレバレッジは10倍かそれ以下に抑えると良いでしょう。

そしてそのラインとなる値が、私は1000万円程度だと考えています。1000万円あれば、レバレッジ10倍でも1億円分のポジションを保有できるため、相当稼ぐことができます。

  • 5000万円の証拠金でレバレッジ5倍:2.5億円使える
  • 1000万円の証拠金でレバレッジ10倍:1億円使える
  • 500万円の証拠金でレバレッジ15倍:7500万円使える
  • 100万円の証拠金でレバレッジ25倍:2500万円使える

以上を見ていただくと、1000万円でのレバレッジ10倍というのは相当多くなることが分かるでしょう。また5000万円あれば、レバレッジ5倍でもさらに多くなり、これが償金増大につれてレバレッジを減らすべきという根拠です。

とはいえ、私のように証拠金の多さに関わらず最大限の利益を追求したいという尖った方はこの限りではございません(笑)