2023年01月02日FXドル円相場取引解説~2021年からドル円は何十年も続いた下落・レンジ相場から上昇に転じたという事実
ドル円は先週、日足のトレンドラインにぶつかると一気に3.5円ほど安い131円付近まで下げました。ドル円の今後の動向についてはトレーダーの間でも意見が分かれており、このまま130円を割るのではないかという向きもあります。
環境認識
- 1:下降
- 4:下降
- 日:下降
- 週:上昇レンジ
- 月:上昇
- 作戦:底買い、高値売り
週足の底が130.58ですが、このラインを割るとなるとさらなる下落の可能性もありそうです。
本日は市場参加者も少ないため、日中は非常に小幅な値動きに留まりました。
2021年からドル円は何十年も続いた下落・レンジ相場から上昇に転じたという事実
ドル円が今年110円代まで落ち込むのではないか?という人もいますが、そういう人は相場をしっかり見ているのかな?と疑問に思います。
なぜなら、ドル円は2015年6月に高値125.85を記録し、2007年6月の高値124.17を更新したことでレンジ入りし、その後2021年10月に前年高値・112.22を上抜けたことで上昇相場に入ったからです。
この意味は非常に大きく、それはドル円が何十年もの間下降・レンジ相場にいたからで、そのためドル円は2022年に大幅な上昇(40円程の上昇)を記録しました。つまり、普通に考えれば、ドル円は前年に上昇相場に入ったばかりのため、今後もさらに上昇していく可能性が高いのです。
普段日足以下を見ている人にはこの事実は遠いものとして映るものと思いますが、月足を辿っていけば2022年の上昇はそれほど驚愕すべきものではないのです。
もちろん、いってこい相場で一気に110円まで落ち込む可能性もゼロではありませんが、ドル円の長期足(月足・年足)が上昇相場に入ったことが事実だとすれば、そんなに簡単に下落相場には入らないということです。
上記は2005年からの相場ですが、これを冷静に見ていただくと、2022年の上昇がそれほど突飛なものではないことが分かるでしょう。むしろ、順当な上昇に見えますし、プルバックも40%程度ですので非常に適切だと思います。