2022年12月21日FXドル円相場取引解説~これは円高の始まりか?
前日のドル円は日銀の緩和修正発表を受けて急落、昨日夜は一時131円を割る大幅な円高となりました。これによって私は500万円程度の損切りを強いられましたが、これで今年の収益は無いどころかマイナスとなってしまいました。
ただへこんでいるわけにはいきませんので、再び前を向いて相場と向き合いたいと思います。
環境認識
- 1:下降
- 4:下降
- 日:下降
- 週:下降寄りレンジ
- 月:上昇
- 作戦:底買い
作戦はこれまでと変わりません。現状では、月足以外全てが下降となりましたが、月足は上昇を示していますので、これにしたがって買いを行っていきます。
さて、これからの見通しですが、『円高は始まったばかり』と主張する人もいますが、私はそうは思いません。なぜなら、今回は上昇トレンドにおける月足の押し目と考えると、何ら不思議な動きではないからです。円が20円以上上昇というと凄いことのように聞こえますが、これまでドルは50円程度値上がっているわけですので、それを考えると特に驚くべきことではありません。
まず、週足においては、2021年時点で102円(2021年1月)であったドル円が長く上昇を続け150円を突破しました。その後、トレンドの波は3回目の上昇で折れましたが、これは週足のレンジ入りを示しています。つまり、月足の押し目への移行です。なお週足は2回目の波で出来た明確な安値(130.39)をまだ割っていませんので、レンジの範囲内です。
そして月足ですが、やはり押し目となっていることが分かります。2021年からフィボナッチで見ると、ちょうど38.2%を少し超えた辺りであり、概ね適正(よくある)な下げであることが分かるのですが、やはり月足なので下落幅が大きく、これが人々に相当の衝撃を与え、『これからは円高だ!』という意識にさせてしまうのでしょう。
また、通常トコトコ上がっていく上昇に対して、下落はドカンとくるものですので、これが余計に衝撃となって円高論に火を付けたようです。
自分も大きな痛手を被っているので(自分が招いた)その気持ちはよく分かるのですが、ただアメリカが今後しばらく利上げを継続するということ、またこれまでの相場において非常に強いドルの上昇を見ても、そう簡単には下降には転じないのではないかと私は見ています。