2022年11月16日FXドル円相場取引解説~円安ドル高はもう終了?
ドル円は前日夜も米国債利回りの低下、およびPPIの鈍化を受けて下落し、一時138円を付けました。しかしその後は1円程度反発し、本日朝時点で139.3付近となっています。
前日の下落で含み損が多大となったため、若干の損切り(-30万円程度)をして調整をしました。今回は予想以上の下落幅となり、ポジションを積み過ぎたことが原因でしたので、今後は厳密なレバレッジ計算と資金管理を行う必要があると考えています。
環境認識
- 1:レンジ
- 4:下降
- 日:下降
- 週:レンジ
- 月:上昇
- 作戦:底買い
作戦ですが、週足押し目の場面ですので、今後反発が予想されることから、底買いを行い上昇時の利益獲得を目指します。
円安ドル高はもう終了?
円安(ドル高)はもう終わりだ!なんて声も聞かれますが、前回の大きなトレンドを見るとこれが月足で2012年の10月~2016年の2月まで、約3年4ヶ月続いていることから、これで円安が終了というのはまだ早いのではないでしょうか。
今回のドル高トレンドは2021年6月から始まっていますが、現在(2022年11月)まだ1年と5ヶ月程度。このトレンドがもし3年以上続くとなると終わるのは2024年半ばの計算となります。
また、以下月足で見ても現在は一発目大伸びの押し目場面となっていますので、ここから一気に急降下してくるようなことはテクニカル的に見て、ちょっと可能性が低いと思います。ただ、もう一度上に伸び、そこで長く停滞するようであればトレンド終了の可能性もあるでしょう。
しかし大トレンド終了の合図は月足ですので、月足が安値を形成し、なおかつもう一度その安値を下回らない限りは下落とは見なせませんので、このことを考えても上昇トレンドはそんなに簡単には終わらないということが分かります。
より厳密には、まず次に出来る月足の高値が、これまでの高値(152円付近)を超えられず、なおかつ現在の月足安値(130.3)を下回るとレンジ入りします(上昇トレンドの終了)。その後再び高値を超えられず、さらにもう一度新しくできた安値を下回った時点で下降トレンド開始となります。
そして上が前回の大きな上昇トレンドです。ご覧のようにトレンドは長く続き、その期間は約3年4ヶ月でした。トレンド終了の合図は、まず2015年11月に形成された高値が最高値を超えられずあれ?となり、その後16年2月の陰線が前回安値(116.35)を抜けたため上昇トレンド終了となりました。
この間、月足の押し目は短めが3回程度来ていますが、今回の大トレンドの月足下降については有力な安値すら形成されておらず、現在ようやく最初の押し目になるかといった感じですので、これを見る限りでは上昇継続しそうです。もちろん相場は色々な動き方をするため絶対にこうなるとは言えませんが、テクニカル的な可能性ということで言うと上昇トレンドの終わりはまだ遠いと思っています。