証拠金残高と軸足の関係(損切りしないFX)

今回は損切りしないFX手法において、証拠金と軸足の関係について語りたいと思います。つまり、証拠金に合わせた軸足を設定する必要があり、それによって効率的に稼げるということになります。

証拠金が少ないのに軸足を伸ばすと失敗する

これは私の経験から言えることですが、証拠金が少ないのに軸足を伸ばすと含み損に耐えられず失敗することになると思います。

もちろんポジション数が少なければ大丈夫な場合もありますが、例えば週足だと時に5円程度の上下に耐えられなければなりませんので、まず100万円程度の証拠金では相当無理があるということになります(私の手法の場合)。

では私が考える、証拠金に対する理想的な軸足を紹介致します。

  • 100万円以下: 1時間足
  • 100万円~300万円: 4時間~8時間足
  • 300万円以上: 日足
  • 1000万円以上: 週足

1000万円程度の証拠金がある場合、25倍のレバレッジが効きますので事実上2億5千万円まで使うことができます。ですからドルが100円の場合は、最大で250万ポジションを取ることができるわけです。

これは例えば0.2円毎に3万ドルを買ったとしても、5円幅で75万ドルとなりますので、まだ資金に余裕があるということになります。しかし、証拠金が100万円しかない場合は2500万円分、つまりドルが100円であれば25万ドルしかポジションをもてませんので、破綻してしまいます。

仮に0.2円毎に1万ポジションをもったとしても、5円幅であれば25万ドルに達しますので、危険です。これが利益であればいいのですが、含み損なら当然追い証です。

もちろん、買いと売りを交錯させて相当うまくやれば利益を上げることも可能ですが、相場は突発的な動きがありますので、いつもうまくいくとは限りません。このため、余裕をもってポジションを取る、つまり損切りしない手法では資金管理が最も重要となるのです。

軸足毎の利益幅

次に、軸足毎の大凡の利益幅を見てみましょう。これは、トレンドにおける安値~安値の平均的な値です。決済は必ず軸足の安値をもって行いますので、この幅がとても重要となります。

  • 1時間足: 0.5円~1円程度(50pips~100pips)
  • 4時間~8時間足: 1円~1.5円程度(100pips~150pips)
  • 日足: 3円~5円程度(300pips~500pips)
  • 週足: 5円~10円程度(500pips~1000pips)

なお、上記はトレンドが出ている場合の最低利益幅ですのでご注意ください。当然レンジの時はこれよりも値が随分と小さくなります。なお最低利益幅というのは、1つの波における安値~安値の値ですので、トレンドが継続する場合は継続した分だけ利益は伸びます。

たとえば日足で3円幅の波が3回起きた場合は、3x3=9円(900pips)程度の利益幅が見込めるということになります。

次に、軸足毎の理想的なポジション数ですが、これは余程証拠金が大きくない限りは1万~3万程度と考えています。1万の場合、3円動けば1x5x3=15万ポジション、3万の場合、3円動けば3x5x3=45万ポジションとなりますので、自分の証拠金額に合わせて余裕をもって調整することがベストです。

具体的な調整の方法は、見込める利益幅などから最大許容範囲を決め、これに沿ってレバレッジを加味して計算すると良いでしょう。たとえば証拠金が100万の場合、100ドルを25万通貨買うとレバレッジの上限に達してしまうため、1万通貨x3円(1x5x3=15万)程度の許容幅に設定するといった具合です。

最後に、軸足毎に見込める最大の利益幅を示してみます。これは、明確なトレンドが起きている場合、さらにトレンドが3回継続した時の平均的な値となります。

  • 1時間足: 0.5x3=1.5円(150pips)
  • 4時間~8時間足: 1x3=3円(300pips)
  • 日足: 3x3=9円(900pips)
  • 週足: 5x3=15円(1500pips)

自分はポジションの取り過ぎで沢山失敗してきましたので、是非とも参考にしてください(笑)