買い・売りの両建てで最大限の利益を取る

当サイトの日記でも解説していますが、私は現在買い・売りの両建てを行い、しかも損切りしない手法を採用しています。なぜなら、損切りしない手法を取る場合、両建てしないと危険だからです。

なぜ危険かというと、損切りしない手法の場合は逆行すると含み損が発生し、最悪は強制決済となってしまうからです。そのため、含み損のダメージを緩和するために、それとは逆方向のポジションをもち、万が一大きく相場が逆行しても耐えられるようにポジション取りをする必要があるのです。

両建て手法の基本的な考え方

買い・売りのイメージとしては以下です(Bが買い、Sが売り)。

FXで両建てを行う時のイメージ

実際は上のように綺麗にはいかないものですが、イメージとしてはこのように『下がったところで買い』『上がったところで売り』を行うことによって、損切りしなくても大きな利益を上げることが可能となります。

もちろん、両建てを行うことによってどちらかの利益が圧迫されることはあるのですが(相場が一方向に大きく動いた場合等)、この手法を採る限りそれは仕方のないことです。

ところでこの両建ての仕方にも色々あり、私の場合は下のように規定でポジション取りを行っています。

FXで両建てを行う時のイメージ2

赤い線が買いで、黒い銭が売りのイメージです(汚くてすいません)。なぜこのように規定値でポジション取りをするのかというと、結局のところ『どこが底で、どこが天井かは分からない』からです。したがって上記のように値をどこまでも追っていくことで、すべての箇所でポジションを取ることができるのです。

上の画像では買い・売りは分けて書いていますが、実際は買い・売りともに同じ値でポジション取りをします。そして、その上でポジション数量を変化させることによって、買いと売りのポジション比率を変化させているのです。

たとえば買いの場合は、値が下がる毎にポジション数量を増していきます。これはナンピンであり、しかも下がる度に数量を増やしていくという方法ですから、基本のFX本しか読まれていない人だと腰を抜かすでしょう。

つまり、相対的に低い位置では買いポジションを多く、相対的に高い位置では売りポジションを多く取ることによって、どちらに動いても利益が出るように構成しています(ただし相場が一方向に動いたときには、ポジション取りや決済の仕方を間違えると含み損が膨らむことになります)。

具体的には、相場の一つの波において低い位置(底付近)で100万買いなら、高い位置(天井付近)でも同額の100万の売りポジションをもつことが理想的です。なぜなら、同額のポジションをもつことで万が一トレンドが逆行しても楽々耐えられるからです(というか利益が出ます)。

ただし同額のポジションをもった場合、それは利益が固定されることを意味しますので、たとえばさらに相場がグングン上昇した場合は、利益がそれ以上は伸びないことを意味しています(もしそれを避けたい場合は、トレンドが出ている方向のポジションを優位とすることでこれを避けることができますが、その比率によってはリスク大となることに注意を要します)。

両建てにおける決済の方法

さて、ここまで基本的なポジション取りの方法について解説してきましたが、決済ポイントはもっと重要です。なぜなら、決済の仕方を間違えると利益が凄く少なくなったり、あるいはピンチになったりするからです。

よく決済ポイントをいい加減にしている人(FX本の著者など)を見ます。それは、大体何pipsだとか、大きく上昇したところというような具合で、非常に分かりにくいばかりか、明確なラインでないためさらに利益が出るような場面でもそれを逃してしまうようなことです。ですので決済ラインは明確にする必要があります。

私の場合は、決済ポイントは必ず軸足の安値に置くようにしています。以下の画像をご覧ください。

FXで両建て決済を行う時のイメージ

この図は買いの位置と決済ラインを示しています(4つの黒い横線。汚くてすいません)。つまりB部分で買いポジションをもった場合は、軸足の安値が出来る度にそこに決済ラインを敷き、必ずその決済ラインが割れるまでは決済しないということになります。

これをたとえばルールを設けず、画像の一つ目の高値で決済したとしたらどうでしょうか?その時はすごく良さそうな場所に見えても、安値を追っていくと最終的には4の位置に安値が出来、最終的な決済ラインも4になりますので、断然利益増となっているのです。

もちろん、大きな下落があればむしろ低い位置(1)で決済しなければならないこともありますが、それでも上昇トレンドの可能性を考慮すれば高値決済はもったいないと言う他ないでしょう。

そして売りについては記述していませんが、2-4の決済ライン辺りに沿って売りポジションをナンピンしていくことによって、その後下落しても利益が出ることになり、二重にお得となるのです(売りの決済ラインは赤の線1)。これが大雑把ですが両建て手法の概要です。

ちなみに上昇トレンドの場合、決済ラインより低い位置にある売りポジションはあわせて損切りします(逆も同じ)。そして決済ラインについては、あまりに小さいもの(前の足よりわずかしか差がない足)については無視した方が無難です。

なお買い・売り決済後のポジション取り(ポジションの整理)はさらに考え方が複雑となるのですが、これについては長くなるのでまた別の機会にお話ししたいと思います。